医師臨床研修
CLINICAL TRAINING 医師臨床研修について
当科の選択研修は1~3か月間の選択が可能で、感染症、アレルギー、悪性腫瘍など多岐にわたる疾患を経験できます。短期間でもcommon
diseaseから稀少疾患まで幅広く学べるのが特徴です。
一見難しく感じる領域ですが、理学所見や問診の取り方、画像読影、気管支鏡手技、全身管理など、診療に必要な知識・技能を磨くことができます。これらは将来どの診療科を選択しても活かせるスキルです。
また、屋根瓦方式の指導体制を採用し、研修医に寄り添った指導を実施。
カンファレンスや臨床の場を通じて、共に学び、成長できる環境を提供しています。


FEATURE 研修の特徴

01
短期間に多くの読影経験が得られる
研修期間中に、胸部レントゲン、胸部CT等の読影の基礎を固めることが可能です。短期間に多くの読影経験が積めて指導医による読影所見のフィードバックをうけることで、読影力が着実に身につきます。

02
気管支鏡検査の手技が習得可能
一般的な気管支肺胞洗浄や生検に加え、超音波を用いた生検(EBUS-GS、EBUS-TBNA)やクライオ生検の手技も行っています。
OVERVIEW 概要
プログラムの名称 |
山口大学医学部附属内科専門研修プログラム |
---|---|
研修期間 |
1-3か月 |
到達目標 |
呼吸器疾患の病態に対する、診断、治療、管理に関する基礎的な考え方を習得する。 ・呼吸器診療に必要な病歴を聴取できる ・呼吸器診療に必要な主要徴候の理解と身体所見の取り方を習得する ・病歴、主要徴候、身体所見から鑑別診断をあげることができる ・急性呼吸器症状を呈する患者の診察と対処法を習得する ・動脈血液ガス、呼吸機能検査の結果を解釈できる ・胸部レントゲン、CT検査の基本的読影法を習得する ・気管支鏡検査、胸水穿刺、胸腔ドレナージ等特殊検査の手技を習得する ・呼吸器主要疾患(肺炎、喘息、COPD、特発性間質性肺炎、肺癌)についてガイドラインに準じた診療を習得する ・気管内挿管の基本的手技、人工呼吸管理の導入と管理法を習得できる ・病棟主治医となり、診察、診断、治療計画を立てることができる ・基本的な緩和治療ができる ・カンファレンスにて、適切なプレゼンテーションができる ・結核を含めた感染対策の基本ができる ・他科への適切なコンサルテーションができる |
研修内容 |
・病棟患者をチームにて担当し、主に病棟業務に従事する ・医療面接、身体所見、検査所見を診療録に記載し、Problem Oriented Systemに従い、診療計画を立て、診療にあたる ・受け持ち患者の検査(気管支鏡検査等)や手技(動脈血液ガス採取、胸腔穿刺、中心静脈カテーテル挿入、胃液採取等)を指導医のもとで施行する ・受け持ち入院患者様の退院サマリーを作成し、指導医にチェックの後、完成させる ・抄読会、新患カンファレンス、教授回診、医局主催の研究会に参加する |
指導体制 |
チーム制で、指導は1対1 ・内科指導医 3人(認定内科医 4人、総合内科専門医 2人) ・日本呼吸器学会 指導医 2人、専門医 3人 ・日本呼吸器内視鏡学会 指導医 1人、専門医 2人 ・日本アレルギー学会 指導医 1人、専門医 2人 ・インフェクションコントロールドクター 2人 ・日本プライマリー・ケア連合学会 認定医 1人、指導医 1人 ・日本医師会認定産業医 1人 ・CT検診学会 専門医 1人 |
SCHEDULE 週間スケジュール一例
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
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AM | 病棟業務 | 外勤 | 病棟業務 | 病棟業務 | 病棟業務 |
PM | 気管支鏡検査 | 教授回診 | 気管支鏡検査 | 病棟業務 | 外勤 |
セミナー等 | 抄読会 | 新患 カンファレンス |
胸部合同 カンファレンス |
問診、理学所見、画像診断、採血、侵襲的検査等の結果を総合的、正確かつ合理的に解釈できたときに初めて、問題が解決できることを実感できる。 つまり、医師としての幅を広げることができ、きっと長い医師人生の一助となります。
PHOTOGRAPH 研修の様子
臨床研修医の業務内容をご紹介します。

01
気管支内視鏡検査
医師の指導のもと、上部内視鏡や気管支鏡、腹部血管造影などを経験できます。

02
チーム回診
担当患者さんの経過や治療方針について、ショートプレゼンテーションを行います。

03
画像診断
放射線科の読影専門医の先生方とCT画像について、ディスカッションすることもあります。

04
入院診療
専攻医が主体的に診療を行い、チームの指導医のフィードバックを受けることが出来ます

05
チームカンファレンス
日々の診療についても、チーム内で共有・相談します。

06
連携による診療体制
診療科内だけでなく、呼吸器外科や放射線診断科・治療科、病理の専門の医師とも患者さんの治療方針について協議します。